虹のことが光学的に説明され 不思議なことがなくなっても 虹が出ているのに遭遇すると 運がいいと思い 空に想いを馳せる 虹の色の数は7色なんかじゃなくて もちろん2色でも4色でもなくて 色の数はある意味無限で 赤の外の見えない色から 紫の外の見えない色まで それをいくつに区切ろうと きれいなことには変わりない そう でも 7色よりももっと多くの色を 感じたほうがいい 虹は太陽の光でできるのだと 思い続けてきたのだけれど 月の光でできる虹があると 南の島から来た人に聞かされた 月虹を見た人には 幸せが来るという 君に虹を見てほしい いや 君に月虹を見てほしい いや 君と月虹を見に行きたい いや 一緒に月虹を見に行こう 君は月虹を見て なんと言うだろう 微笑むだろうか それとも 泣くだろうか もしかしたら いや君はきっと 月虹が消えるまで じっと見つめているのだろう そして僕はそんな君を じっと見つめているのだろう